ウィーンのカフェの利用方です
 


 
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< 席の確保 >

 お店に入る時は「グリュース・ゴッド」(こんにちは)とご挨拶。感覚的には日本で「ごめんください」とお店に入る

 と思えばいいかと。

 カフェでは席の確保は取ったもの勝ち。入り口に突っ立っていても、あとから来た人に席を取られていくだけです。

 有名店で満席の時は、終わりそうなテーブルの横に張る。 食べ終わって勘定をしそうなテーブルが結構狙い目。

 外人さん(観光客)なんか「空きますか?」と訊いてきます。 自分が座っている立場で、まだまだ居たい場合は「ノー」と

 はっきり意思表示をしましょう。 

 冬場は普通のカフェなら席の側にあるコート掛けに自分で架ける。

 但しザッハーなんかのホテル系は、店内にコート掛けが無く、空いている席にコートを置いておくとクローク係りの

 小母さんが現れて、コートを持っていってしまいます。

 コートを回収するときにチップを10シリングくらい払うことになります。

 言葉に自信が無くて、席に選択の余地があるなら、奥まった席ではなく多少雑然としてもウェーターが良く通る場所を

 確保することをお奨めします。 

 ウェーターはテーブルごとに係りがあります。自分のテーブル担当のウェーターの顔を覚えておき、用があるとき

 (追加注文・お勘定等)はその人に頼みましょう。


 < 注文 >

 ウィーンはやっぱりチョコレートケーキがメイン。

 あと有名どころはアッフェル・シュトゥルーデル(ウィーン風アップルパイ)。

 チョコレート系はちょっと重い(ナッツ類が入っているのが多い)、と言う方は、カルディナールシュニッテンはどうでしょう。

 私が今回気に入ったケーキです。メレンゲ生地に珈琲クリームを挟んだケーキで、見た目の大きさの割にふんわりと

 食べられます。 ただしメレンゲ(卵白の泡立てたもの)が苦手と言う方にはお奨めできませんが(お店紹介のツェントラルと

 オーバーラーの頁の中にカルディナールシュニッテンの写真有り。名前の由来については「雑記」の頁の「枢機卿」の項)。

 ケーキの名前が分からなくても、ガラスケースの前に行ってこれと指させばOKです。

 ちなみにケーキの名前の後ろに「トルテ」とつくのは切り分ける前は丸い形をしているもの、「シュニッテン」は切り分ける

 前は四角い形(長方形)をしているものです。

 複数の人数でケーキを頼むなら、みんなが違う物の方がいいかも。 というのは、たまにもったいなくも「食べ飽きる」という

 現象が発生するから。 日本の小さくて凝った造りのケーキに慣れていると、ウィーンのケーキは大きくて味が単調に感じて

 しまうのかもしれません。同行者のお皿の味見をすれば、少しは防げます。 (蛇足:帰国したらクリスマス間近。

 ケーキを色々食べる機会に恵まれたのだけど、味の奥行きがない〜、軽すぎる〜と物足りなく思ったのでした。

 人間ってつくづく勝手…)

 ケーキを食べるなら昼御飯をしっかりと食べたく無く、といってお昼がケーキとお茶というのも……と言う方は、

 スープとカフェ・ケーキという組み合わせはどうでしょう?

 食事を頼めるカフェは意外と多く、スープを頼めば大抵パンがついてきます。

 冬場は熱いスープ1杯でかなり生き返った気分が味わえます。量も多くはないかと。

 その場合注文はまず食事系。食べ終わってお皿を下げに来たところで、改めてカフェ・デザートの注文をします。

 基本的にこちらでは料理を食べながら珈琲を飲むという習慣はありません。


 < 会計 >

 席で自分の担当のウェーターを呼び止め「チェック プリーズ」で大丈夫。

 勘定書を持ってきます。日本と違って出入り口の側にあるレジに行き、精算と言う形は取りません。

 レシートの内容をチェックしたら(たまに違う席のレシートが来ることも)その場で現金もしくはカードでお支払い。

 カードの場合は新たなレシートを持ってきます。サインをして、二枚目の黄色かがかった紙が自分の控えとなります。

 お勘定が終わっても席を立たずにゆっくりとしていてもいいのです。 時間がない人は注文の品が届けられたと同時に勘定を

 依頼し精算し、食べ終わるとさっさと店を出ていくという事も可能です。 また、担当ウェーターの顔を覚える自信がない時

 にも、注文の品が届いたら精算というのは便利かも。

 カフェでのチップは値段の5〜10%と言われています。日本には無い習慣なので悩む人も多いみたいですが、

 言葉が通じない迷惑料だと思って弾んでもよし、いろいろと世話を焼いてもらった御礼の気持ちをこめても、長く居座った

 場所代と思っても。不親切と感じたら無理に置かなくてもいいのですから、自分が給仕さんの接客態度の査定をする、

 ぐらいの気持ちで楽しんでみて。


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